2012年04月18日

傍聴しました

桜が散ると、木々の緑が目に飛び込んできますね。それにしても、ひんやりした空気、焼けるような日差し、オゾン層破壊の進行を実感する気が致します。

「中央環境審議会動物愛護部会」(第29回)が、4月16日(月)13:00〜15:00 三番町共用会議所で行われました。環境省の案内は、漠然と今後のことを話し合うような書き方で、一体何が議題になるのか、分かりませんでした。
今回の文章内では「☆」が筆者の私語、写真は会議所付近(北の丸公園の周囲と会議所内庭園のしだれ桜)です。

出席委員:
林 良博部会長(東京農業大学農学部教授)斉藤富士雄委員(長野県動物愛護センター所長)蔵内勇夫委員(日本獣医師会副会長)北島智子委員(新潟県副知事)太田勝典委員(全国ペット協会会長)佐良直美委員(優良化定見普及協会専務理事)菅谷 博委員(茨城県自然博物館館長)山崎 薫委員(ヤマザキ学園理事長)

傍聴者30数名、関係者、報道陣20数名

議事:
(1) 警戒区域内のペット及び家畜への対応
(2) 動物愛護及び管理に関する法律施行規則の一部改正(犬猫の夜間展示規制)について
(3) その他

☆議題は、とても大事なもので驚きました。ここでは、(1)の中でもペットの部分の資料をご紹介します。家畜についても書きたいところですが、なにぶん分からない分野なので、環境省・農水省のHPなどをご覧下さいますよう。
まず環境省の人が「東日本大震災・被災ペット対応について」、次に、農水省の人が「家畜について」話し、最後に、委員たちから質問がありました。
資料は2ページ、かなりの部分をそのまま書きます。

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「東日本大震災・被災ペット対応について」 平成24年4月16日 環境省
1. 環境省における主要な取組
・緊急災害時動物救援本部や各自治体と連携して被災ペットの救護を支援。
・救援本部の4団体、ペットフード協会等動物愛護の関連団体15団体に、被災地における家庭動物の保護収容及び適正な飼養への支援に係る協力を要請。
・動物ケージ2,542個、テント56張を購入、発送。
・平成23年度本予算で被災地及び仮説の動物収容施設設置に関する支援。
☆以前から目にしている記述です。実際には大混乱でたくさんの命を奪いました。災害ではなく人災で死亡しましたよね。

2. 自治体等における取組
・飼い主からの引取り犬、放浪犬については、各自治体により動物愛護センターや保健所において愛護法に基づく収容、譲渡、飼い主探索を実施。
・各地方獣医師会、動物愛護団体は自治体と連携して被災動物の治療・一時預かり、ペットフード等の物資の配付、避難所等の情報収集等を実施。
・岩手県、宮城県、仙台市、福島県では自治体が地方獣医師会、地元動物愛護団体などと現地動物救護本部を設置し、組織的に活動を実施。
☆福島県を除きすでにペット問題は解消とのこと。
・現在、少なくとも岩手県全域、宮城県、福島県の多くの市町村では仮設住宅でのペット連れ入居を可とする方針であると確認。
・ペットフード協会加盟88社中39社より総計296トンの支援、順次発送。
☆福島県全域でないのはなぜでしょうか、というような質問は委員から出なかったです。

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3. 警戒区域内のペット保護・回収活動の状況
〈保護活動の実施〉
・4月28日〜5月2日実態調査(福島県):犬27頭、猫2頭保護
・5月10日〜8月26日住民の一時立入りに連動し希望者のペットを保護・回収(環境省及び福島県):犬300頭、猫191頭保護
・8月26日以降、保護活動を継続、特に10月24日〜11月18日一斉保護実施
8月31日〜2月29日:犬88頭、猫35頭
・1月30日〜2月10日生息状況調査
・これを踏まえて、有識者、自治体を集め、今後の保護方針、捕獲手法、譲渡の推進等、検討会。
3月1日〜3月19日一斉保護:犬13頭、猫93頭保護
・平成23年4月28日〜平成24年4月4日
保護ペット    犬428頭、猫321頭
飼い主返還   犬135頭、猫128頭
新飼い主譲渡  犬104頭、猫17頭
☆当初、20km圏内では、ペットの持ち出しが禁止であった。これは@住民立入りの混乱の中、ペットも含むとなお混乱するだろう、A家畜の場合、人の口に入ることへの心配があった、ための禁止だったという内容のお話が環境省の人からありました。
・民間団体による被災ペット保護:
立入り基準のガイドラインを作成し、12月5日〜12月27日16団体が一斉保護:犬34頭、猫298頭
・1月29日〜 3巡目の住民一時立入りは、飼い主持ち出し許可:犬2頭、猫6頭
☆民間団体は、折に触れて多くのペット及び捨てられて野良になったペット及びその野良から生まれた犬猫を保護してきていますが、そのことについては、全く話が出ませんでした。多くの団体が、自前のシェルターでは足りず、仮設シェルターを増設したり、特に猫シェルターは複数の団体がそれぞれ建て始めているのに、また、保護動物の日々のお世話で大変な思いをしているのに、委員たちは全く触れなかったです。ひょっとして知らない?あるいは言えない?

〈シェルターの収容状況〉
・福島第1シェルター飯野4月下旬開設:犬85頭、猫88頭(4月12日現在)
・福島第2シェルター三春町9月下旬解説:犬86頭、猫44頭(4月12日現在)
☆この報告には年が入っていませんが、シェルター開設は平成23年のことで、現在の頭数のところは平成24年。

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〈人的支援〉
・活動実施に当たり本性から保護担当職員1〜2名を原子力災害現地対策本部(オフサイトセンター)に常駐。3月30日までに66名派遣。新年度からは「福島対応専従職員を福島1名東京1名とする
・保護回収には、18自治体が支援
・保護回収には、日本獣医師会から154名の獣医師推薦。環境省自然環境局長が動物救護専門員として委嘱、活動

〈今後の予定〉
平成24年度予算により以下の事業を実施
・引き続き保護活動を実施。
・臨時シェルターを三春シェルター敷地内に設置、専門スタッフによる飼養管理
・飼い主への返還、新飼い主への譲渡を推進するため、内部被ばく量調査、不妊去勢措置実施                 以上


☆〈今後の予定〉にある新年度の一連の保護活動は、「企画競争h23-031」の公示があった部分かと思いますが、このことには一言も触れず、委員からも質問がなかったです。つまり、環境省が直接するのではなく、企画を出した団体が行うということらしく、どこがすることになったのかは分かりません。
「企画競争」とは、朝日新聞キーワードによれば「複数の業者に企画書や技術提案書を提出させ、発注者側が審査をして内容が最も優れた業者と契約をする方烹?随意契約の一種で、企画随意契約とも呼ばれる。競争入札とは異なり、要件を満たした複数の業者と契約する場合もある。本来の随意契約を見直し、競争性を保つ目的で、国の機関や独法が導入するケースが増えている。」

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資料2
「動物愛護管理に関連する平成24年度予算について」
ここで2つ気になるものがありました。
ひとつ目
平成24年度の「動物愛護管理推進費」という予算では、「被災ペット対策の記録・対応マニュアル作成・普及」を環境省で行うそうです。これまでは、災害の起こった地域で記録を作ったが、今回は大きいので環境省でまとめるそうです。

ふたつ目
「(新)警戒区域内における被災ペット保護活動事業〈復旧・復興〉復興庁計上1億円の予算
事業の概要
(1) 被災ペットの救出 33,000,000円
(2) シェルターの設置 22,000,000円
(3) シェルター管理運営費 34,000,000円
(4) 被災ペットの内部被ばく量調査 11,000,000円
内部被ばく量調査とは:
尿の採取・分析。
調査結果:今後の科学的知見として活用するとともに、被災ペットの譲渡推進にも活用する。
以上


☆委員からの質問は大変少なかったと思います。
林部会長から「ペットは環境省と家畜は農水省だが、ペットと家畜の区別は?ヤギでも乳を採っていないケースもあって、ペットでしょう?」「安楽死と言っていますが、安楽殺と正しく言ったほうがよいと思いますね」北島委員からは「山越のペット救出などはまとめてあるのでHPで見てください」これに対して環境省が「初動で中越地震が参考になった」と。蔵内委員は「多くの自治体の災害時避難計画に動物が入っていないので、環境省から働きかけてください」
☆この後、キャットカフェ連盟準備委員会の方が、夜間営業の規制にカフェが抵触してしまうので、説明にいらしていました。ここでも委員の中には認識不足の人もいて、何のための委員か、と考えさせられました。


長いのに読んで下さって有難うございました。T

ニックネーム 二子玉川いぬねこ里親会 at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 通信日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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