2012年01月23日

2012年 法改正本番の年

1/20(金)THEペット法塾さん主催、動物愛護法改正 意見交流会が開かれ参加してきました。300の席は意見を聞きたいと希望する人達で一杯でした。1時〜5時迄でしたが、時間が足りないくらい沢山の意見発表でした。

その日の夜、テレビ東京 ワールドビジネスサテライト「ペット市場に迫る規制」で、交流会の様子が紹介されています。

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_14275/

セミナー-2.JPG
『真に動物を守る法律へ』〜殺す行政から生かす行政へ、今こそ転換を〜

今、日本は、不要な動物、生活上、迷惑、被害を受ける動物の苦情が行政に行き、行政は、引き取り、捕獲して殺処分をすることで動物問題を処理しています。
この現実を大きく変える事の出来る5年に1度の法改正がいよいよ議員立法(議員や政党が法案を作成)でこの3月中までにはまとめられるだろうと考えられます。

出席者様全員の意見が書ききれず申し訳ありません。
しかも言葉ばかりですみませんあせあせ(飛び散る汗)どうかお読みください目

意見交流会での発表
1,動物愛護管理法第35条、引き取り義務の制限(撤廃)についての意見発表。

「動物は命ある生き物である」「人間と動物との共生に配慮する」の基本原則は法律できめられています(法2条)そして何人も所有の有無にかかわらず、殺傷、虐待、遺棄を犯罪として禁じています(法44条)

しかし、第35条はこれらの基本原則と矛盾しています。
この35条を改正すること、そして8週齢未満の販売禁止にする事、この2点はどうしても今回の改正で実現したいことです。

第35条
「都道府県等その他政令で定める市は、犬又はねこの引き取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。この場合において、都道府県知事等は、その犬又はねこを引き取るべき場所を指定することができる。」

引き取り義務規定を緩和した条例施行自治体
1.東京都 2.横浜市 3.岡山市 4.千葉市 5.北九州市

引き取らなければならない
下
「やむを得ない理由があると認めるときに限り、これを引き取るものとする」

横浜市は平成22年度、2条を基本に置き上記の様に条例改正した。その時に環境省に確認し、「法律との齟齬はない」との回答を受け取っている(黒澤泰氏:横浜市港南福祉保健センター獣医師)

熊本市でも条例改正をぜひ実行したいが、県がどうしてもその方向にいかない状況である。それでも、ここ(動物愛護センター)が動物たちの最後の砦だと思い、引き取り依頼をしてくる人になんとか最後まで飼育してほしい、考え直して欲しいと時間をかけて説得しているが、「あんたたち行政は引き取って殺すのが仕事ばい」という心ない人から投げられる言葉に何度も悔しい思いをしてきた(松崎正吉氏:熊本市動物愛護センター所長)

35条がある限り、行政に引き取って貰えばいいんだ、という無責任な人間の都合のいい場所にさせてしまうのだと思いました。

昨年秋の三重県亀山市みどり町自治会による野良猫捕獲計画のことについて。(NPO法人グリーンNet:武藤安子氏)みどり町自治会は野良猫のことについて行政に相談していました。そして、行政が指導したことは野良猫の一斉捕獲と行政への持ち込み(処分)でした。この中でも35条を後ろ盾に引き取り義務を主張しています。
東京都は駆除目的の持ち込みは拒否しています。しかし、亀山市は駆除のため捕獲器を貸し出し捕まえたら行政に持ち込むよう指導。ことほど左様に捨て犬捨て猫に関しては対応の仕方及び35条の運用が各自治体によってすごい温度差がある。


セミナー-1.JPG

1,野良ねこ等所有者のいない動物について「行政の保護義務」及び「国民の愛護・保護義務」規定についての意見

(NPO法人 ねこだすけ代表理事:工藤久美子氏)
犬は狂犬病予防法の法律等に組み込まれ、責任者がいて当たり前の存在。どこまでも飼い主の責任で管理は徹底出来る。それが出来てないのは行政の怠慢。猫は登録・鑑札等一切ない。人間に対して危険性がない存在として法の組織の中に組み込まれていない。証明をきちんとするものが何もなく無責任な人間の逃げ口上No1の存在になっている(管理責任者がいない)
このような中で、いわゆる野良猫の存在は行政と国民すべての責任である。捨て犬・捨て猫をきちんと管理してこなかった行政、だらしのない飼い方をしてしまった国民、迷惑を感じていても周りと揉めたくない為にだまっていた国民、が今までの構図である。

住民組織、管轄行政、ボランティアの三者協働で解決の道を探らなければならない。

1,動物取扱業者の規制(8週齢問題等)について

(太田匡彦氏:アエラ編集部記者)
優良ブリーダー達へ取材してきた報告がありました。
60日までは絶対に手元に置いておく必要がある、75日以上でなければ引き渡さない等の社会化への時間の大切さを話されていたそうです。
業界からは、幼齢犬好みは日本の文化だ、大きさによる生育スピードはちがう、今まで通りの45日で、等という働きかけがあるだろうが、幼齢犬好みは決して日本の文化ではないし、8週齢前後の幼齢期において大きさで生育スピードの違いは科学的に証明できない。議員の先生達にはごまかされないでいただきたいと要望されていました。

(資料作成・ジュル より)
親犬・猫ときょうだい子犬・猫達の関係、子犬・猫たちとブリーダーの関係をもつ期間を充分に過ごさない不充分な社会化による性質が飼育放棄の原因となり、殺処分に直結している。犬や猫にとって健全な心身の成長のためには必要な期間であり、殺処分ゼロをめざすために必要な規制です。
法律によって守られるべき権利は、ペット業界の営業権ではなく、国民が健全な動物の提供を受ける権利です。不充分な社会化期の放置は、異常の恐れがあるとわかっていながら営業を認めることになります。

(NPO法人地球生物会議ALIVE :代表 野上ふさ子氏)
動物取扱業規制に盛り込むべき事項として下記の意見発表。
1.法律の最初に用語の「定義」をおく。
2.動物取扱業に区分を設ける(届出、登録、許可)
3.登録の取消を行った業者の事業者名、代表者名を公表する。
4.動物関連法に違反して有罪となった業者は、登録を取り消す。新たな登録申請は、登録を拒否する。
5.登録の拒否期間を2年から5年に延長する。
6.動物取扱業者登録簿を公表する。
7.新たに登録制とする業種を追加する。
(1)教育及び公益目的の動物飼養施設
(2)実験動物の飼養保管施設
(3)両生類・観賞用魚類の取扱業者

政省令改正事項
1.勧告及び命令の実効性を高める。
2.飼養施設の具体的な設置基準を設ける。
3.危機管理対策条項を設ける。
4.「動物取扱業の適正化」についての意見。

野上さんは出席されていた国会議員さんたちへ、パピーミル(子犬工場)の劣悪な現実をぜひ一度みてほしいと訴えていました。
同じ思いです。パピーミルでは社会化うんぬんの問題以前の現実があり、パピーミルは即刻営業停止にし、行政は犬猫をレスキューして欲しいと思います。ケージに閉じこめられたまま、何回も出産させられ、糞尿まみれ、顎の骨まで溶け、ケージをかじり続けて歯も欠けてしまった犬達。なにより表情もなく生きることを諦めきった犬・猫達。このままにしていいわけはありません。

野上ふさ子さん:
「人間は動物を利用して生きているのは現実。
利用するにあたってのルール・モラルがあるのか。動物取扱業の規制がなっていない。
議員の先生方には動物福祉にそった法改正をお願いしたい。」
杉本彩さん:
スペシャルゲストとして参加されていた杉本彩さんも同じように強く訴えてました。
「命を扱うのだという軸を中心にもち議員の先生達にもぶれずに法改正に取り組んでいただきたい。」

あと2ヶ月ほどで決まってしまいます。
どうか、議員さん達へ、35条の改正と、8週齢規制、飼養施設の数値設定など、皆様の声を届けて頂きますようお願い致します。

民主党 動物愛護法改正ワーキングチーム
座  長 田島一成 http://www.tajimaissei.com/
事務局長 岡本英子 http://okamoto-eiko.com/hp/index.html

自民党 動物愛護議員連盟
幹事長  松浪健太 http://www.kentakenta.org/
事務局長 三原じゅん子 http://miharajunco.org/

公明党 動物愛護管理推進委員会
委員長 高木美智代 http://www.michiyo-t.com/
公明党 環境部会
部会長 加藤修一 http://www.shuuichi-kato.jp/

その他の議員や政党の連絡先は以下の「ジュルのしっぽ」さんの記事を参考にして下さい。
http://blog.goo.ne.jp/jule2856/e/f27f9248e0d9904f951925ac1bd4d02

なお、交流会の始めに挨拶された議員さん達です。
鴨下一郎議員(自)、岡本英子議員(民)、瑞慶覧敏長議員(民)、松野頼久議員(民)、高邑勉議員(民)、生方幸夫議員(民)(秘書代理)、阿部知子議員(社民)(秘書代理)、谷博之議員(民)、小宮山泰子(民)議員、大谷信盛議員(民)(秘書代理)、高木美智代議員(公)、三原じゅん子議員(自)。


  M.I記

ニックネーム 二子玉川いぬねこ里親会 at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 通信日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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