2011年10月20日

講演会のご報告 その3

9月に講演会「動物たちの命とこころ」へ行きました。講演1のご報告をしたまま1ヶ月経ってしまい、昨日講演2をご報告しました。今日は講演3のご報告です(講演4は、来週のどこかでアップします)。

講演会「動物たちの命とこころ」
日時:平成23年9月18日(日)
13:30-17:00会場:立川市女性総合センター アイムホール
主催:講演会実行委員会 入場無料
講演1: あきらめない高齢ペットケア
清野獣医科病院 院長 清野 光司氏
講演2: Is Your Dog Happy?!日欧動物事情
動物愛護支援の会 代表 マルコ・ブルーノ氏
講演3: 続・犬を殺すのは誰か
AERA記者 太田 匡彦(まさひこ)氏
講演4: 動物愛護法改正:動物実験と実験動物
地球生物会議(ALIVE) 代表 野上 ふさ子氏
質疑応答

講演3: 続・犬を殺すのは誰か
AERA記者 太田 匡彦(まさひこ)氏

太田氏は、ご両親が獣医師でいらして、子どもの頃から様々な動物に接し育った、ということでした。取材をする中で、ボランティアで活動している愛護団体の方々がいくら努力しても、いつまで経っても好転しない動物の問題について、何が問題なのか、考えるようになられたそうです。
先のブルーノ氏もマニフェストで訴えていらしたのですが、太田氏も業者に焦点を当て、この日は、犬ビジネスを巡る構造的な問題をお話になりました。「8週齢」についてのお話とも言えます。
注:週齢とは、生まれて7日目までを0週齢という。ですから8週齢は、生まれて56日目までのこと2ヶ月にならないのですね。6週齢だと49日目までですから、1ヵ月半ですね。


殺処分される犬の数、その理由などをAERA編集部が調べると、4匹に1匹は、ペットショップの持込みであること、また、持込み理由の32%は「問題行動を起こす」になっていることなどが分かったそうです。あるペットショップの店員の話では、「生後45日あたりがぬいぐるみのようで1番かわいくて売れる」として、6ヶ月過ぎたビーグルを冷蔵庫に入れて殺したり、十数匹をセンターへ持込んだりしているようです。売れない犬は片付けて、そこに売れる仔犬を展示した方がよい、という考えで、犬を商品としか考えていないようです。

ところで、今回の愛護法でも、販売業の店頭に展示する仔犬は、何週齢がよいか、という議論が行なわれています。業者は、6週齢と主張し、学術的にも推奨されている8週齢に反対しているのです。

犬の社会化とは、親兄弟と過ごして犬同士の社会化をするばかりでなく、人間との接触も学んでいくのですが、母犬と離すのが5〜6週齢、兄弟と離すのが7〜9週齢、全体的には3週齢〜16週齢だと言われています。科学的にも、6週齢までに仲間と離された犬は、他の週齢と比べて明らかに問題行動が多い、という結果があり、米、英、独、スウェーデン、オーストラリアではいずれも8週齢からとされています。
最初のAERAの調査、「32%は問題行動が持込みの理由」ともつながります。

これに対し、業者はアンケートを取り、6週齢が禁止となった場合どうなるかを調査したところ、施設を改めなければならない、廃業せざるを得ない、など生業の面から反対しつつ、神道・仏教などを持ち出し、日本の文化は古来より幼齢犬を愛好する、などと訳の分からない主張までし、1組合30件で8週齢に反対するよう指令を出した団体もあるといいます。

このようなレヴェルの低い業者たちには、法的な規制も必要となるのですが、ここでも「自主規制」で十分殺処分犬も減ってきている、「許可制」はおかしい、などと必死の抵抗をしているそうです。

太田記者が仰るには、パブリックコメントは、数ではなく、国民がどんな意見を持っているかを知るためのものなので、みなさんが思ったところを書いて送ったらよい、とのこと。パブリックコメントを知らなかった参加者から、「もう機会はないのだろうか」との質問があり、「恐らく、最終段階でもう一度取扱業者についても意見を言えるであろう」とのお答えでした。
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ニックネーム 二子玉川いぬねこ里親会 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 通信日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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