2011年08月17日

小委員会傍聴

「動物取扱業の適正化について(案)」小委員会の6月24日第15回、7月20日第16回を傍聴しました。そこで、当ブログ8月6日の「パブリックコメントへの参加のお願い」に続いて、少しパブリックコメント関連の話を書きます。
傍聴した2回は、形が出来てきた「案」を整える回でした。
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初めにお伝えしたいことは、委員たちが「我々はたたき台を作っているのであって、パブリックコメントを見てみないと」と何度も言っていたことです。
6月24日の委員会冒頭、林委員長の発言です。
「これをまとめたら、パブリックコメントにかけるのだから、今日は具体的な文言まで整えたい」ということで、丁寧に検討が進行しました。「(検討事項は2つに分かれるだろう。)憲法に関係する件や動物を特定する方がよい要件があるが、これは専門家に伺いたい。他方、科学的に解明されてはいないが、多くの方が常識的に問題と思うような部分もある。」と。この後者の常識的な意見こそ、私たちがコメントするところだと思います。

ところが、討議は、徐々に問題が拡散してきて、全部の問題を話していられなくなったのでした。例えば、愛護団体についてどう考えていくのか、悪質業者を取り締まれないのはなぜか、などという大きな問題が、すっぽ抜けていくのでした。大きな問題は、小委員会を作って話を詰めていこうという提案がありました。
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〈禁止にしたい4項目〉
P1〜(1)の深夜の展示・販売規制、(2)移動販売、(3)インターネット販売、(4)オークション市場
ペットの取り扱い形態に関する問題です。「憲法に書かれているから」とか、「科学的根拠があるから」ではなく、社会的通念に照らして不適切なら規制すべきは規制しよう、となった部分です。この小委員会では(1)〜(4)は禁止という話になっていました。
ただ、深夜の展示販売の時刻は、午後8時と誰かが言って、周囲を見回しましたが、異議が出ませんでした。もし誰かが午後6時を提案すれば、検討もされたと思われる場面でした。人間の子どもたちが、カラスと一緒に帰るのは午後5時、6時ですね。

野上委員からは、「動物とは何ぞや。動物は「もの」ではなく、個々に習性を持つ命あるものです。この法律も動物福祉、動物に近寄る側に立った法律でしょう。」「私のやっている両生?類や魚まで入れると、中枢神経を持ち、苦痛を感じる、から外れるとはいえ、これはもう生態系の問題です」という前置きから、いい加減な業者による、お祭りなどでの昆虫販売などが話されました。第16回でも、野上委員は、両生類魚類も取り扱い業に入れるべきと話されました。(44条)また、両生類は魚類と並べてほしいとのこと。
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途中でびっくりしたのは、愛護団体の話でした。打越委員「愛護団体も業者に入れようという議論がありますが、譲渡は販売ですか」「いや、売買契約を結ぶのではないから、実費は別です」「それでは、業者が売れ残りを格安で移動販売するのとどう区別するのか」などと続きました。更に、小委員会は専門家集団と思っていましたが、捕鯨に反対するような保護団体とは違いますよね、なんて話も出ていました。野上さんは「大きな役割を果たしつつある」と。打越委員が「愛護団体については、もう少し議論をふかめておくようにしたい。何も話し合っていませんよね」とひとまず終わりました。(35条)

〈数値を入れたい3項目〉
P3〜(5)の犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢について、(6)の犬猫の繁殖制限措置について、(7)の飼養施設の適正化について
どれも数値を定めて規制しやすい方向を目指さなければなりません。
ところが、(5)などは、6〜8週の間で議論されていましたが、「犬種によって異なるのだから、定めないでよい」と言う業者がいました。例外的な犬種は、犬種ごと定めたらよいではないか、と思いました。(6)出産回数は、母体の問題ですが、生涯5〜6回とし、パピーミルを規制しなければと発言がありました。(7)は、細かく数字で示さないと取締れないだろう、と、これまでの取締りの甘さを、法律で何とかしたいという想いがあるように感じました。

〈ごたまぜなのでひとつづつ慎重に〉
P5〜(8)動物取扱業の業種追加の検討について
ここは数種の業種から学校飼育まで異種混合なので、それぞれに意見を述べる必要があります。☆学校飼育は、我が子の「生き物係」時代、杜撰な管理を目にしてきましたので、飼育はやらないで他の方法で教育を施していけたら、と思います。
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〈業者に厳しく立ち向かう6項目〉
P6〜(9)の関連法違反時の扱い(登録拒否等の再検討)、(10)の登録取り消しの運用の強化について、(11)業種の適用除外、(12) 動物取扱責任者研修の緩和、(13)販売時説明義務の緩和
「緩和」などという話はどこから出てきたのか、と思う部分です。どうしてきちんとした取締りが出来ないのか、と委員から役所に問いかけがありましたが、うやむやに。緩和の大半は、その必要はないという方向でした。
P8〜(14)の許可制の検討について
第16回では、検討を止める意図を感じさせる発言があったり、「自主規制をしているのだから法律による規制は必要ない」とか「明らかに殺処分数は減っています」という意見が出たりました。他の委員は、口をつぐみます。この小委員会は、業者および関係者の数は圧倒的に少ないのです。上の委員会になってくるに従って、業者寄りの数が増え、業者寄りになるのだろうか、と心配になります。T
                                


ニックネーム 二子玉川いぬねこ里親会 at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 通信日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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